18歳…本厄

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病院に着くと彼の家族や親戚が集まっていた。 部屋に入ると、ベットに彼が横たわっていた。 みんなが気を使い二人っきりにしてくれる。 彼の目がウッスラと開いている。 手を握ると暖かい。 呼び掛けには反応はないけど、ウッスラと開いた目で見てくれている感じだった…。 仕事中に転落したらしい。 今夜を乗り切れば大丈夫。 大丈夫、大丈夫。 みんながそう私に声をかける。 何かあったら直ぐに電話するから。 私も、 大丈夫。 彼はわたしを置いて逝かない。 信じて… 家にかえらされた。
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