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早速ですが悟さん
聞いてください
無視する悟
なぜなら今は授業中でこれ以上クラスメートに変なヤツだと思われたくないからだ
えーと、今後の方針としてはこの話を盛り上げていきたいと思います
やはり無視する悟
と、その前に私にはこんなことが出来るんですね
―6時間後―
悟は学校を終え教室で下校する準備をしていた
悟「え!?
授業終わった!?」
私はこのように現実をねじまげる絶対的な権力をもっています
わかっていただけました?
悟は空の声を無視して何かに見とれている
目線の先には同じクラスの佐々木 瑠美(ササキ ルミ)がいた
一目惚れですか?
悟「ち、ちげぇよ!!
違うけど…」
悟はその少女の大きな瞳に吸い込まれるようにくぎづけになっている
けどなんです?
悟「お前に絶対的な権力があるなら瑠美ちゃんの気をオレに向けるとかも出来るのか?」
余裕です。
―悟は入学早々モテモテであった―
女子「キャーー!!悟くぅーーーん!!」
悟はタイムセールの激安品のようにあっという間にクラスの女子に取り囲まれた
悟「極端過ぎるって!!
瑠美ちゃん見えねえし!!
やめてくれぇ!!」
―悟ブームは去った―
品切れになったように一気に女子の群れは散った
悟「ふぅ…」
―今後、女子の休み時間のおしゃべりのテーマは「どうして悟はあんなにキモイのか」になった―
悟「付け足すなよっ!」
悟は早速女子からの陰口を背に一人寂しく帰ることになった
悟「入学早々なんでこんなことに…」
悟は小石を蹴って帰る
さて問題です
悟「?」
これからの悟のシナリオはどういったものでしょう?
悟「そりゃ、女子に若干嫌われつつ普通の高校ライフをエンジョイして…」
ブゥーーーー!!
女子に嫌わるとこしかあってないぃ~!
悟「はあ?」
それじゃ面白くない!
ベストセラーなれない!!
悟「どうした!?何言ってんだよ…」
とにかくもっと物語に刺激が欲しいのです
悟「刺激?例えば?」
妹さんいますよね?
悟「ああ…」
率直に言うと彼女が死ぬとか…
悟「!?」
盛り上がるでしょう?
悟「何バカ言ってんだ
美乃梨(ミノリ)は全然元気だし…」
元気でも事故とか他殺とかいろいろあるでしょう?
悟「そーんな偶然に」
だから…
私には絶対的な権力があるんです
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