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心臓にドライアイスをぶち込まれたような寒気が悟を襲った
悟「か、勝手なこと言うな!!」
残念ですがもうそういうシナリオで書きはじめているんですよ
悟「美乃梨…!!」
ナレーションの絶対的な権力を悟は現に目の当たりにしたので嫌な予感が絶えなかった
さっきの女子の行動
普通では絶対にありえない
悟は急いで家に帰った
バタンと勢いよくリビングのドアを開ける
悟「ミノリーー!!」
ミノリはテレビを見ながらポテチをつまんでいる
もはや小柄なオッサンだ
ミノリ「なに?」と二つに結んだ髪を踊らせ振り返る
そしていつもの様に兄を兄だと思っていないようなバカにした目で悟を見つめるのである
母はカチャカチャと夕食の支度をしていた
いつもと何も変わらない夕方の光景
悟「なんとも………ないのか…?」
ミノリ「はぁ?」
母「まあー、悟は妹のミノリちゃんの事が心配で心配なのね~」
やはり母もいつも通りノンキな対応である
ミノリ「そういうの世間ではシスコンって言うんだよ?
あーやだやだ」
ミノリが小学生の時はこんな風ではなかった
中学に入ってからだんだん悟の兄としての威厳が無くなってしまっている
悟「変わりないならいいんだが…」
悟は2階の自分の部屋へ上がって行った
ミノリはポテチを加えて目で兄を追う
ミノリ(どうしたんだろう…?)
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