邪気得し者

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キーンコーンカーンコーン 鐘が終わりを告げる。 『ゲーセンよってこーぜ』 迷える子羊達(学生)が納屋(自宅)へと戻って行く姿を俺は見ていた。 『フッ・・・終焉の日が近いのも知らずに・・・いい気なものだ』 私の名はシルネール・ヨハネスブルク・ダンテ7世。 長いので皆は 『おーい塩田ぁ~今日の因子の具合はどーですかぁ?』 そう塩田と呼ばれている 『貴様ら一般人には関係の無いこと』 世の中には知らない方が幸せな事があるのだ。 『あぁ!?てめぇ生言ってんじゃねぞ?コラッ!』 『辞めろ。死人が出るぞ』 一般人に危害を加えるつもりは無い・・・ 『ざっけんなっ』 言葉と共に腹部に激しい衝撃を覚えた。 『お得意の邪気眼とやらはどーした?あぁ?』 『や、辞めとけ・・・死ぬぞ』 『おめーがなっ!』 次は後頭部を強く殴打された。 『クッ・・・しっ沈まれ!邪気眼!』 この力を解放するわけには。 『はいはい、邪気眼ね、怖い怖い』 腹部をまた強く蹴られる。 『貴様らっそんなことをしても無駄だ!俺にダメージは無い!しかし邪気眼が主を守るため開眼したら貴様らの体など闇に葬むられるのだぞ!くっ!沈まれっ!』 俺は腕を強く床にたたき付けた。 俺の腕に移植された邪気眼が仮に発動すればこの学校、いや町が消える・・・ 『やめなよ!あんた達』
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