溺死

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こぷり ひとつ吐き出す気泡 息苦しい 陸にあげられた魚のように はくはくと口を動かす 大きく息を吸って 吐き出して それでも苦しさは消えない 首をゆるゆると 絞められているような 閉塞感に 首を 掻きむしる こぽり 口から溢れる気泡 水の中でもないのに それは こぽり、こぽり 私から溢れ続ける 触れようとすると弾ける これは一体なんなのか こぽこぽ、ごぷり あぁもうすぐなくなるよ 私から溢れたもので充たされる部屋 いきができない 何かを掴もうとした手が空を切る あ あ 溺 れ て し ま っ た 私は何を吐き出していたのか なにを掴みたかったのだろうか 今はただ 水底で たゆたうような深い眠りを
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