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「結ちゃん、二番テーブルに新規さんね~!!」
結「は~い。」
結「いらっしゃいませ、結です。
よろしく~。」
「はじめまして…じゃないよ。」
結「え!?」
「久しぶりだね、結ちゃん…いや、すみれさん…。」
結「…誰?」
「…忘れた!?」
結「忘れた。
っていうか…全然わかんない。
いったい…誰ですか?」
「君の…王子さま。」
結「は…はい?」
「君を迎えに来たんだ。
もう…いいんだよ。」
結「言ってる意味…わかりません。
それに私、ここを離れるワケにいかないの。
お願い…、正体を教えて。」
「だから…君の、王子さま。」
結は、黒服を呼んで席を立った。
ワケのわからない客に付き合うほど、結はヒマじゃない。
結は…まだ自由にはなれない…。
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