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ママ「結ちゃん、お客様の選り好みは査定に響くわよ…。」
結「だってママ、あの人…私の本名知ってるのよ。
私はあの人なんて全く知らないのに…。」
ママ「結の過去を?
気になるわね。
私がちょっと話してくるから…結は奥に居なさい。
あ、もう直ぐお迎えが来るはずだから…。」
結「…わかった。」
結は、奥の控え室に行った。
リクが来ていて、紅茶を淹れていた。
リクは…陸也(リクヤ)、鏡也の腹違いの弟。
結「今夜は…早いのね。
もう帰る時間?」
リク「いや…、たまたまこの近くで仕事があったから、寄ってみただけだ。
結…、今日は一緒に…帰ろうな。」
結「一緒に帰ってもいいけど、あの家は嫌!!
マンションに帰るなら行く。」
リク「…仰せのままに、結…いや、すみれ様。」
結「今夜は…本名はイヤ…!!」
リク「今夜はヤケに、イヤイヤな結だな…。
まずは、落ち着いて…。」
リクは結を抱き寄せ…唇を重ねた。
ン…ッ
結の口の中に広がる、紅茶とリクの舌…。
結「リ…ク…。」
膝から崩れ落ちる結を、そっと抱き抱えてソファに座らせた。
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