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リク「結、ちょっと待ってて。
ママと話してくる。」
キスの余韻で、ぐったりとソファに身体を預ける結。
結『あの人…どこかで会った?
心当たり…ないなぁ…。』
結は、先ほどの客が少しだけ気になっていた。
リク「ママ、結はもう…上がり?」
ママ「そのつもり。
ねえ、陸也…二番テーブルの客、覚えておいて。」
リク「…わかった。
で…誰?」
ママ「結の親戚だって言ってる。
今夜の新規なの。
結の本名知ってて…だけど、名前も明かさないのよ。
ちょっと気になるから…。
あ、今夜は結を出さないから、陸也が送ってやって。」
リク「…わかった。
何か解ったら連絡して。」
カチャッ
リク「結…立てる?
帰るんだけど…。」
結「ん…。」
待ってる間に結は眠ってしまったらしく、仕方がないから、リクが抱きかかえて車まで運んだ。
結「きょう…や?」
リク「…悪かったな、俺で。
たまには俺のことも呼んでよ…。」
切なそうに結にキスをして、後ろ座席に寝かせ、車を走らせた。
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