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結の住むマンションに車を止め、当たり前のように鍵を開けて中に入る。
このマンションも鏡也の所有。
最上階は、結とママ…双葉 沙樹(フタバ サキ)しか住んでおらず、ベランダがつながっている。
ちなみに…沙樹は鏡也のイトコ。
鏡也と陸也の理解者でもある。
リク「着いたよ、すみれ…。」
結「まだ…結がいい…。」
リク「そんなわがまま言うと…襲うぞ!!」
結「…無理でしょ?
あなたも…鏡也も。
《商品には手を出さない。》
鉄則だもんね…。」
リク「俺は…破る覚悟はあるぞ。」
結「ダメよ…。
その前に、私が返し終わって…この世界から消えるから…。」
リクは、ソファに下ろすのを止めて、そのまま結を寝室に運んだ。
結「り…リク?」
リク「結…俺を…煽るなよ。
お前を抱くのなんて…カンタンなんだからな…。」
結「リク…掟を…破らないで。
あなたを苦しめたくないから…。」
リクは、結の涙を見て…そっと離れた。
リク「着替えて…寝ろよ。」
パタンッ
リクが出て行ったのを気配で感じ、結は泣き崩れた。
結『リク…ごめんね…。』
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