指名

9/16
前へ
/79ページ
次へ
結が目覚めると…ソファに鏡也が眠っていた。 結のマンションの鍵は、鏡也とリク、シン、タキがそれぞれ持っている。 結は、鏡也にそっと毛布を掛けた。 結「ちゃんと眠らないと…風邪引くのに。」 言いながら歩き出そうとして…腕を引っ張られた。 バランスを崩し、鏡也の上に覆い被さる。 結「き、鏡也さん!! 起きてたの?」 鏡「店に行ったら、リクに先を越されてた。 結に話があってな…。」 結「話?」 鏡「ああ…。 でもその前に…何か食わせろ。 シャワー浴びてくるから。」 触れるだけのキスをして、バスルームに消えた。 鏡也がシャワーから戻るのに合わせて、結はカンタンな和朝食を作った。 元々小さいときから父子家庭だったので、家事はひと通りこなせる。 鏡「…旨いな、相変わらず。」 結「…話って?」 鏡「オヤジさん…出て来たぞ。」 結「…え?」 ・
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加