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豪快に笑っているのだが、酒が入ると余計に声が大きくなる。
地鳴りのような笑い声が二階に届くと、隣からなにやら音がする。
また本でも床に落としているのだろうか。
そう思って部屋に入ってベッドに転がる。
ほとんど自室では寝るだけだ。
テレビもないし、食べ物も置かないようにしている。
特に会社から帰ってくると、何かをする気力もなく身体が睡眠を欲するようになった。
電気を消して眠ろうと目を瞑った時、すみれの身体に衝撃が走る。
車に乗っていて急ブレーキを
踏まれた時のようだ。
眠りに落ちそうな瞬間で夢かと思った。
だが、次に隆治の馬鹿でかい笑い声。
そして、またあの音だ。
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