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高校くらいからだろうか。
孝が急にすみれに話しかけられるのに嫌な顔をするようになった。
その間に二人が部活や受験と忙しくしている間に、話さないことが普通になったのだ。
「え?そうなの」
すみれの言葉に、孝はポケットから小さな栓を取り出してみせる。
「それじゃあ、なんであんなに壁を蹴っていたのよ。うるさいし、怖いんだけど」
あぁ、と納得顔で頷くと、孝は酒冷ましだよ、と呟く。
孝はただ眠りそうになるから、あんなふうにして自分に気合いを入れていたのだ。
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