4 遊ぶか働くか。

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寒さに震えながら目を覚ますと、すみれは孝の部屋のフローリングの上に転がっていた。 無造作にかけられた毛布は、あまり役に立ってはいない。 身体を起こすと節々がみしっと悲鳴を上げる。 「うう……」 朝日に目を細めると、孝の姿は部屋にない。 嬉しいような、文句を言いたいような気持ちで部屋を出る。 出かける前に湯船に浸かりたいほどだ。 「お母さぁん、お兄ちゃんは?」 「もう学校に行ったわよ。あんた、すごい頭しているけどどうやって寝たのよ」 「お兄ちゃんの部屋の床」
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