私にとっての

１

「今日は何にしようか？」
食堂に一緒に来た友達の言葉にぼんやりと考える、
（うーん。最近また体重計が気になってきたし、野菜サラダだけにしとこうかな。・・・でもお腹すいたし、次は体育だし。）
「どうしようかな・・・」
友達に向けた言葉は周りの喧騒に掻き消された。
「白川だ」「ヒナ様～」「雛子さんよ」
と外野から聞こえる名前から、やっぱりかと思った。
白川雛子。
上位の進学校であるこの高校で学年１位のことはもちろん全国区でもトップクラスの頭脳を持ち、運動神経抜群それなのにどこの部活にも所属していない、顔もスタイルも、挙げいったら欠点がないといっていいほどの女生徒らしい。
接点がないため詳しくは知らないが、そのくらいの情報は廊下を歩いてるだけで勝手に耳に入ってくるのだ。