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「頼む…悪かったよ!!」
屋上で、二人の男が対峙している。
若い男は相手の話など聞く耳を持たず一歩、また一歩と男との距離を縮めて行く。
「やめてくれ…もうやめてくれ…」
追い詰められている男は柵に必死で縋り着く。
「あ、その柵…あんまり寄りかかったらアブナイよ?」
「え…、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
男が柵に体を凭れかけたその瞬間、ギィ、と嫌な音を立てて柵が落下した。
ゆらり、
男の姿が揺らぎ、身体の支えを失くした男は悲痛な叫びをあげて落下していった―…
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