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「隆、おばあちゃんよ。ちゃんと、ご挨拶しなさい」
僕は母の後ろに隠れていた。
祖母に好かれていない事は、こんなガキでもわかる。
緊張して声が震える。
「…い、いとうたかし(伊東 隆)よんさいです。」
ニコッ
『…!!気味が悪い!
なんなの
その気持ち悪い顔!!
父親とそっくり!!
なんて、卑しい笑顔!!』
「お母さんっ!!」
祖母は、庭の隅を指差し
『あれが、あなた達の家よ。さっさと行きなさい』
庭にあるプレバブ小屋が
僕と母の家になった。
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