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「聞く耳持たんわ国定!! 三隅と普段から一緒に行動しとるお前が悪い!!」
「ひどっ!? 俺は結局このブァカに巻き込まれてるだけじゃないですか!! 厄介事は嫌いだってのにぃ!!」
今にも泣き出しそうな顔で廊下を必死に走っている少年の名前は“国定 陽介(くにさだ ようすけ)”。
短く切り揃えられた短い黒髪に、少々厳ついと印象を持たれがちな鋭い目付きが特徴の少年だ。
身体は普段から暇潰し変わりに鍛えている為に筋肉質。身長は高校男子の平均より少し高い程度だろう。
「ふはは、諦めるんだな陽介。この“生きる厄介事”“災害の種”“台風の目”“深立高校の道化”...etcと様々な2つ名を持つこの三隅 楽也と関わりを持ってしまったお前が悪い」
対象的に、余裕の笑みを浮かべて廊下を走っているこの少年の名前は“三隅 楽也(みすみ らくや)”。
無造作に伸ばされた長い金髪の髪をヘアバンドで目に掛からないように調節し、目元に白い染料でペイントをしている。
制服は既存のブレザーに大幅に改造を加え、長ランのようにその見た目を変えている。
身長は陽介より僅かに低い。
個性の塊。という言葉がこれ程しっくり似合う少年もそうそう居ないだろう。
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