第一章 金の斧銀の斧的な

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「きたぁあああ!!女神たんんんん!!ボクちんが落としたのは普通の斧だぁああああ!!正直者だから早く金の斧と銀の斧をよこせぇえええ!!」 ほんとに正直者だなお前。 木こりの豹変っぷりにドン引きしてると、 『え~…、なに?この気持ち悪いのが木こりかな?じゃあ、殺せばいいのかな?…よーし!この金の斧で手首切り落としちゃうぞ☆』 あ ぶ ね え!! 危ないよこの二人!!木こりはもう気持ち悪いオーラがにじみ出てるし、女神様はめっちゃ猟奇的だし!なんなの!?お前ら普通の物語みたいに真面目にやれよ!! 「え!!ち…ちょっと待った!!違う!!ボクちんは違う!!そこの女がボクちんに命令したんだ!!」 おいおい。女神の言葉聞いたらいきなり態度変えやがったぞこのブタ。 しかもこっち指さしてるし。 『え?アンタ?』 女神様は金の斧を振り上げながらこっちを見る。 私は苦笑いを浮かべ、首を横に振り、あごで木こりをさす。
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