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【食堂】 「お、おい。なんだよこれ。」 俺は今、天使に連れられて食堂に来ている。 ちょっと回想を入れようか。 ………… 「さてと、今の状況はなんとか理解出来てる。もっと詳しいことを説明してくれないか?」 自分の名前を名乗ったあと、俺は彼女に問う。 とりあえず自分のいる世界のこと位は知っておきたい。 まだ知らないことばかりだ。 しかし、彼女は俯いたまま顔をあげようとしない。 「おい、どうした?具合でも悪いのか?」 そこでようやく彼女が口を開く。 「………った。」 「え?」 「お腹減ったわ。」 すると彼女は俺には目もくれずに歩き去って行こうとした。 「ちょっと待てって!どこ行くんだよ?」 俺は慌てて天使を追いかける。 「変なことを聞くのね。お腹が減ったから食堂に行くのよ。」 「じゃあさ、俺もついていってもいいか?」 俺は内心うんざりしながら聞く。 …………
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