始まり

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 俺は産まれた時の記憶がない。ただ俺は14歳の時の記憶は一番覚えている。忘れる事が出来ない事なのだから…… それは昔、聖騎士軍と魔物軍の戦争が始まりだった。俺は剣術の才能がいいため、聖騎士軍に最少騎士として入団し、戦地に行かされた。   俺の名は優騎って呼ばれている。産まれた時の記憶がない俺に名前をつけてくれたのは美月がつけてくれた。   今その美月は敵軍戦争の兵器に使われていた。それを知った俺は一人敵軍に突っ込んだ。 「人間のガキが一人で侵入してきだぜ。やっちまえ」 「「イエッサー」」  大量に来た魔物など気にしなかった。ただ美月を助けたいその気持ちだけたった。 「燃え上がる焔と散れ…インフェルノドライブ!」   俺の目の前に焔が現れ、敵に向かって行った。触れた魔物は一瞬にして倒れていった。 「この人間が……」   そして俺は美月のいる部屋までたどり着いた。が、美月はもう、一つの兵器となっていた。まるで美月は、理性も感情もない装甲をまとったロボットになっていた。 「コ……ロス。オマエタオス……」  美月は装甲からロケットを撃ってきた。ターゲットはもちろん俺だった。 (もう――殺すしかないのか)  俺は美月の間合いに入り込み、剣を抜いた。 「美月ゴメンな!」  この日初めて人を殺した。
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