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目が覚めた時には、真っ暗だった。窓から外を見ると見事に静まり返っている。村人達に挨拶するのは明日にしよう、そう思い囲炉裏に火を灯す。勿論、電気はない。 夜は一段と寒い。上着を着、火のそばに寄ったところで、腹の虫が一声鳴く。そこで初めて夕食を食べてないことに気付く。 放りっぱなしの荷物から生肉を取り出し、囲炉裏の火で焼いて夕食をすませた。 Tomは実に面倒臭がりなのである。 再び襲ってくる睡魔に抗う気は毛頭無いらしく、全てをそのままにしてベッドに潜り込む。 火は静かに消えていった。 その日の朝、村人達に挨拶を終えたところで、Tomは村長に呼び止められる。何事かと思えば、リフトで下った所に農場があるから使ってくれ、とのこと。 ありがたい、と早速リフトに乗ったTomに待ち受けていたのは、農場を管理しているアイルー達。 Tomは静かにその場を去った。
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