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「おぉ怖い怖い、相も変わらずのお転婆ぶりよの信乃殿は……
ほれ、急がぬと玉無し孝子に改名せねばならぬぞ孝信」
「よせやい……にしてもあれじゃ嫁の貰い手は当分現れないな
品が無いってレベルじゃねぇぞ」
ロッカルームはすでに最速組が帰った後なのか、着替えには困らない程度に空いていた。
まともに汗を吸わない鮫肌みたいな肌触りのシャツを脱ぎ
カバンの中から普通のシャツを取り出す。
「そうか? 見合いの時に口を塞いで出れば男の一人や二人すぐ釣れるだろうに」
「どこにそんな見合いがあんだよ……ふぅーやっと生き返ったぜ」
綺麗なシャツに袖を通し、ようやく不快指数限界突破の状態から立ち直れた
汚れ物の袋をきっちり縛ると、肩掛け鞄に無造作に突っ込みロッカーに鍵を掛ける、よし……これでいいな。
さぁ、タイムカード押そう。
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