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「では急ぐとするか、某も女形のような様の孝信はまだ見とうない」
急ぎ足でロッカールームを後にすると廊下の角でぶつからないように注意しながら出口へと向かう。
何度か肩をぶつけながら、体を横向きにして人の流れの中を進む。
幸いな事に、重大な衝突事故は0のまま、出口を迎えることができた。
「おっそーい孝兄ぃ、制限時間ギリギリー」
「アホか、5分で着替えて来いってのがメチャクチャなんだよ」
「しょーがないわねー、だけど、アイス1つで許してあげなくもないんよ」
こいつ、はなっからアイス奢ってもらう腹づもりでいたな
毎度毎度の事ながら、毎日100円も一月たてば3000円だぞ、冗談じゃない。
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