覚醒

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「ねぇおにいさまぁ~ん、私ハーケンタッツのバニラが欲しいなぁ~ 後でたくさん良い事してあ・げ・る・か・ら……」 色々と寒気がする声の方へ視線を向けると、信乃が俺の左手を両腕で抱え込んでいた。 普通ならばここで柔らかい胸が当たってラッキーと男は喜ぶ所なのだろうが 残念ながら我が愚妹は鉄壁の女であるからして、その希望は泡と消える。 それ所か、さっきから信乃のあばら骨が肘に当たってゴリゴリする、嫌がらせか? 「羨ましいぞ孝信」 欠片も思ってない顔で言うな、むかつく。
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