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「35点、カリカリ君なお前」
「えぇー! ドケチー! せめて100円アイスくらいにしてよー
たっぷりサービスしてあげたじゃん、今」
「アホか、俺はあばら骨押し付けられて喜ぶ骨フェチじゃねぇっつの
もうちょっと成長してからほざけ、バストサイズ俺以下のAAカップ女」
あれがサービスと言うならば、テーブルの上にグラスを叩きつけて跳ねた飲み物が新品の服に二度と取れない染みを作っても、俺はその店員にチップを払うだろう。
「な、何を証拠にそんな事をー! 大体女は大きさじゃないんよ、形なんよ
美乳が今のトレンドなんよ、解る?」
「0は何をかけても0って知ってるか?」
チン、という軽い音が、地上に到着した事を告げる。
ぞろぞろと二人と一匹がエレベーターから出ると、そこは廃墟同然の工場だった。
地獄の入り口を、一度潰れた工場の敷地を買い取ってカモフラージュしているらしい
だから現在の俺はこのボロイ工場でバイトしているという名目になっている。
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