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俺も紅の羽織の下には無地のシャツと、黒いズボンなんて意味不明なチョイスをしている時点で同類なのだが、焦熱地獄で仕事するなら、耐熱性の高い特殊繊維の服か、親父からもらった火鼠の皮衣でもないと、服が丸こげになって全裸で仕事する事になるからな。
特にズボンは汚れとコゲがつく事が分かりきっているので、三度買い換えた時に
黒色に変えた、どうせ作業着だしな。
「逃げるって! あそこ仕事帰りに皆が寄るんよ、急がないと先に良いの取られてるって絶対!」
「へいへい、じゃあシャワー浴びてくるからちっと待ってろ……」
手を振りながら振り向いた瞬間、尻に何か硬いものが突っ込んできた衝撃が走る。
「だーめ、5分で来ないと、今度は正面から黄金の右が炸裂するんよ」
周りが含み笑いと小声で何か話している声が聞こえるが、俺には絶対に関係が無いので
仕事場とじゃじゃ馬に痛めつけられた尻をさすりながらロッカールームへと向かう。
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