学年

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「お~い、まさこぉ!」 俺は隣の家の女に話し掛けた。 「段使くん! どうしたの?」 女の名前は“山崎 まさこ”。 女っつっても年は俺より12下の14歳だけどな。 「実はお前にこれ渡したくてよぉ」 「うわ~、ありがとう♪」 まさこは俺が渡した紙袋の中を見ると丁寧に取り出した。 「カーディガンだぁ! ありがとう!嬉しい♪」 まさこにあげた物は昔俺が使っていたカーディガンだ。 「部屋の整理してたら“偶然”見つかってさぁ」 “偶然”? そんなの嘘に決まってる。 本当はこうだ。
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