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「よう、いい夜は過ごせたか少年!」
「あぁ、源さんおはよう。昨日はエキサイティングな夜だったぜ!特に松田がイケイケだった」
「ハハハハハハ、そうかそうか少年!」
水飲み場で顔や手を洗い、体を拭く為のボロボロのタオルを水に浸していると、ご近所の田中さんが話し掛けてきた。
田中さんはホームレス歴35年のベテランで面倒見がよく俺が3年前に初めてここに来た時にも分からない事をたくさん教えてくれた。何故か自分を源さんと呼べ!と言っている、よく分からないところもあるが老人とは思えない覇気をだしている。
「源さん。そろそろ俺の名前、少年からランクアップして本名にならないっすか?」
「少年は少年で充分だろ。名前忘れたし」
「酷い!」
「ボケが廻ってきたのかの~」
「1ヶ月前のロンドンの天気は?」
「0時00分から11時27分まで少し雲があるが晴れ、11時27分から20時14分まで雲、内15時2分から15時35分まで傘がいらない程度の小雨20時・・・・・・・・・少年、聴いてるか?」
「・・・・・・」
まさかそこまで細かく説明されるとは思ってなかった。
「少年!」
「はっ!すいません。で俺の名前は?」
「・・・はて?」
このじいさん絶対覚えてやがるな。
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