1 始

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そんなことを思い巡らせていたら いつの間にか教室は人でいっぱいになっていた チャイムがなる チャイムと同時に担任らしき先生が入ってくる 「よし全員いるな…?」 いない… 俺の前の席にあたる奴がいないみたいだ 「えっと…あいつか… はいはい」 クラスからどっと笑いが起こる え?なんだ? 何で笑ってるんだ? こいつそんなに有名なやつなのか? と 頭の中が疑問だらけになっていたところ 「よし 今日からこのクラスに新しい奴が入った もう知っていると思うが 一応紹介な」 「彼は県外の学校から越してきたんだ さぁ名前は?」 いきなりふられて びっくりしてしまい 「さ 斎藤佑麻!!!」 はっ… 教室の外にまで聞こえる声で叫んでしまった クラスが静まり返る 俺の顔が赤くなる クラスから笑いが起こる 俺は緊張しすぎて棒立ち それを見た先生は 「おぉ!元気がいいな! 先生びっくりしたぞ!! あ もう座っていいぞ」 大きな笑い声をあげながら話していた 俺はすとんと落ちるように座った "や やっちまった…"
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