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入るとそこには先程泣いていたおばあさんがいた
そしてまた泣き出す
「佑麻くん…
大きくなったねぇ…
でも私のこと分からないのよね…」
と言いながら
涙を流すばかりだった
つられて母親も泣く
―分からないよ
どんな人かは分かったけど
この人との思い出がない…
この人どころか母親との思い出も
それに自分がどんな人間であったかという記憶すら無いのだから
"何故記憶がないんだ…?"
怖い…
そう考えている間も
母親とおばあさんは泣き続けていた―
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