夢と現実

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男はベットに寝転がっていた。寝ている訳ではなく、ただボーッと天井を見上げているだけだ。 トトトトトトトトトト 誰かが階段を駆け上がり二階へと上がって来ているようだ。このテンポの良さと軽い音は妹の足音だな。と男は思いつつ、体を起こす。 「お兄ちゃん? パーティーの準備できたよ。」 男の予想通り、足音の主は妹だった。妹はまだ小学五年生であどけない笑顔がよく似合う。この後のパーティーが楽しみで仕方がないといった様子で少し興奮気味だ。 「あぁ……今行くよ。」 男はベットから出ると妹の後に付いて一階へと降りていった。今日はパーティーなのだ。
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