『苺、弱冠12歳なのですよ!!!』

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陽の目が薄緑色のカーテンの隙間から差し込み、頬をほのかに暖める。 目覚まし時計に妨害されることなく、自然と目が覚めた時間に起きられる日曜日…これほど幸福を感じられる日は他にないだろう。 まだ肌寒い3月半ば。 そんな時期は布団から出るのが億劫になる訳でして…まだ生暖かい空間に潜り込み一時の幸せを感じながらもう一眠りしようか―――― ふにっ 「……ん?ふにっ?」 足の指先に何か柔らかいものが触れる。 (あぁ、この前コンビニで買ったマシュマロか…) なんて、そんな都合の良い事があるはずもなく、この場合は大抵都合の悪い方で――― 『寒いぃ…』 掛布団を勢いよく捲った先には、寒そうに体を丸めた小さな幼女が布の端を掴みながら呻いていました。 「…さて、もう一眠りするかね。」 何事もなかったかのようにマシュマロ(のような幼女)をベッドの外へ蹴飛ばし、少し冷めた掛布団の中に潜り込む。 「ふぅ…それではおやすみ~」 『春にぃの馬鹿ぁあ!!!』 ベッドの下から、何か喚き声が聞こえた気がした―――
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