特別なバレンタインディ。

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「・・・・。」 「・・・・。」 あたしたちは特に会話もせずに歩く。 ・・・うん。 この沈黙、かなり気まずいんですけど? まぁ、ゆうすけと帰るのは久しぶりなわけで。 というか、面と向かって話すのだって半年ぶりくらい。 部活頑張ってる? 身長のびた? 勉強してる? 最近、ますますモテモテじゃん? 聞きたいことは山ほどあるが、なかなか言葉がでてこない。 と、とにかく何か話さなければ! あたしは、少し先をあるいているゆうすけの横に並び、ふと疑問に思ったことを問い掛けた。 「ねぇ、こんな早い時間に帰るの?部活はどしたの?」 「・・今日は、自主レンだけ。」 ゆうすけは、あたしのほうを一切見ずに、素っ気なく答えた。
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