特別なバレンタインディ。

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それに「早見ゆうすけ」は、甘いもの嫌いで有名。 バレンタインという特別な日でさえ、一切受け取らない。 「あたし中学の頃から・・好きなんです・・・」 少し涙ぐむ女の子。 うるうるした瞳であたしを見つめる。 ・・・ものすごく胸が痛む。 「偶然・・高校も一緒で・・・あたし・・・あきらめきれなくて・・・・」 なるほどね。 それで運命感じちゃったわけね。 「先輩・・・早見先輩のお母さんみたいな人だって・・・聞いて・・・先輩だったらお願いできるかなって・・」 おいおいおい。 お姉ちゃんならともかくお母さんて・・・。 どんな噂が出回ってんのさ。 ・・・とにかく、はっきり言ってさっさと帰ろう。
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