三日間くらい水がなくても生きるれよね海老さん。

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―二年B組の授業風景― 人間の果てしない欲望 裏切りと絶望 廃人ばかりの現世 この世は、どうしようもなく 醜く腐っている。 byアネモネ 片目だけを長めの薄い金色の髪で覆った少年は高校生にしては少し大人っぽい容姿をしていた。 その容姿の持ち主である、少年アネモネは窓の外を見つめながら、小さく息を漏らし机に頬杖をついていた。 ア「シュリンプス、この世界は腐っていると思わないか?今日も邪気眼が疼く・・」 彼の特殊な能力は、邪気眼。未だに、誰も見たことはないが本人曰わく、そんなに人に見せれるものじゃないらしい。 後ろの席にいるであろう、シュリンプスへ彼は言葉を投げ掛けたのだが、返事が帰ってこない。 ア「・・・・・シュリンプス?」 返事は帰って来ない。 シ「いっ!ちょ!うちの手を挟むのやめて!?」 悲痛な声にアネモネは何事かと振り返った。自分の問い掛けを無視したシュリンプスは何故か何匹かの海老に手を挟まれ悶え苦しんでいる。 ア「おい、何だ・・その無数の海老は?」 わしゃわしゃと音をたてて、海老がシュリンプスの近くでうごめいている。気持ちの悪い光景に、アネモネは表情をかたくした。
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