三日間くらい水がなくても生きるれよね海老さん。

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シ「海老じゃない、こいつらはうちの部下だ!名前だってちゃんとある!こいつが【EIJI】これが【アルデバラン】こいつは【ニノ】えぇとこいつは・・【えいまぁ】これが【風神】この一段と赤いのが【ニャン吉】・・他にも何匹がいたよぅな気がするけど気のせいって事にする」 うごめく海老を一匹、一匹指差しながら名を呼んだシュリンプスにアネモネは引き攣った笑みを浮かべ、何度か頷いた。 ア「そ、そうか・・確かおまえの前世は海老だったな」 アネモネの情報によると、シュリンプスという少年の前世は海老だったらしい。 シ「海老じゃない、ロブスターだ」 いや、どうやら海老と言ってもロブスターだったらしい。しばらく、辺りを沈黙が包む。 ア「そう言えば、翠猫が見当たらないな・・・」 海老から話題を移そうと、数時間前に違うクラスの生徒から預かった黒猫の話をしだすアネモネ。 シュリンプスの猫耳がピクッと動いた。幼く可愛らしい顔に少し明るめの茶髪から覗く黒い猫耳。シュリンプスはアネモネと真逆でとても高校生とは思えない容姿の持ち主だった。 シ「翠猫ってクロネコの?」 ア「あぁ、黒猫の」 シ「先日、海老になりました」 シュリンプスが、微笑みながら差し出しのは黒い海老。 足をしきりに動かしながら、黒い海老はアネモネを見上げた。 翠「にゃあー」 しかも、猫のような鳴き声をあげる黒い海老。 ア「これ、もしかして翠猫?」 冷や汗をかきながら、まさかといった表情で黒い海老を指差したアネモネに、にっこりと微笑むシュリンプス。 シ「うんw翠猫w海老のくせに、にゃあーって鳴くww」 ア「この猫、隣のクラスの兎人から預かってたのに・・・」 シ「説明口調ありがとう」 もはや、猫ではなくなった猫を見つめながら崩れ落ちる、アネモネ。 翠「みゃあー・・・」 「あ、あの・・授業続けてもいいかな?」 担任の言葉は、アネモネには届かなかった。
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