海老達による、海老のための海老奪回戦争ゲーム。

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月「私に提案があります」 いつから、そこにいたのかうさぎの着ぐるみを着た誰かが兎人の背後から現れた。 全員の視線がその着ぐるみに注がれたのにも関わらずうさぎの着ぐるみは余裕の態度を見せ兎人の肩に手を置いた。 兎「・・・・?」 綾「幼女♪幼女♪」 月「私は月夜@ナッポー・・・この学園に伝わる由緒正しき伝統戦争ゲームを開催しようと思っています」 兎「伝統ゲーム?」 月「はい、この学園では生徒同士の喧嘩は認められていません。が!クラス同士の争いならば許可がおります」 兎人の肩に手をのせたまま、月夜@ナッポーはフフフッと気味の悪い笑みを漏らした。 月「まず関係者の方達、戦争ゲーム参加者の二年A組、二年B組以外の皆様にはすでに校舎内立ち入り禁止とさせて頂きました」 月夜@ナッポーがはきはきとした口調で、そう言うとガシャンッと音をたて窓と言う窓にシャッターが降りた。 白琥「・・・馬鹿らしい、俺達が参加する理由はないだろう」 唯一、席についていた少年が静かに呟けば月夜@ナッポーは勢いよく、少年の方に振り向いた。 月夜「君は、二年A組の白琥珀君だね?参加拒否の権利はない、ただ兎人さんが翠猫を取り戻すためだけにこのゲームは開催される」 月夜@ナッポーの言葉に、兎人は微笑みを浮かべ近くにあった机に腰を下ろし、白琥珀は呆れた表情を浮かべると持っていた本へと視線を移した。
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