0人が本棚に入れています
本棚に追加
「葵、今日飲み行かない?」
百合先輩が話しかけてきた。
五十嵐 葵
それが、私の名前。
百合先輩は、同じ課の2個上の先輩。
「行きたいんですけど……、今日は疲れてるんで。すいません」
私は百合先輩に謝る。
「まあ、また今度飲み行きましょ。今日はゆっくり休みなさいよ?」
百合先輩はそう言って帰っていった。
はぁ……。
悪いことをしたかな?
百合先輩を嫌いで断ったわけじゃない。
むしろ、百合先輩のことは頼りになる先輩だし好きなほうだ。
ただ、今日はそのまま帰りたい気分だから。
「……よし。帰ろ」
私は鞄に荷物を詰めて、会社を出た。
最初のコメントを投稿しよう!