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「雪か……」
頬に落ちる冷たさで、俺は目を開けた。
えっと・・・どうしてこうなったんだっけ?
時間は夜、闇を照らすネオンライトが眩しく輝いていた。
俺の側には、けたたましいエンジン音を轟かせた大きなトラックが無造作に停車している。
あー……何となく思い出してきたな……
俺の記憶が徐々に覚醒を始めた頃、俺の隣には一人の少女が座り込んでいた。
少女は俺の顔を見ながら、涙でくしゃくしゃになった顔で何かを叫んでいる。
はは……そんな顔も出来るんじゃん……
静かな夜の街に響く少女の声を聞きながら、俺はそっと目を閉じた。
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