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「グレイ!左だ!」
私はコクピットで叫んでいる。
私の左後方から来る濃緑のズゴックの警報音に合わせるようにガンキヤノンのビームライフルを振る。
ズゴックの爪を威嚇しながらグレイの傍らのアッガイへとバルカンで援護していた。
「ジオン兵!聞こえるか。戦争は終わったんだ。投降しろ!」
グリーンウッドの港町に近いこんな入江に隠れていたなんて、思いもよらなかった。
もう、戦争は終わったんだ。戦う必要はないんだ。
「連邦に尻ふるつもりはない。力ずくでこいよ」
アッガイからの通信か、
動きが見えたズゴックの右腕を吹き飛ばし、グレイのジムを殴りとばしたアッガイへとダッシュする。
バルカンで威嚇したとき、一瞬いやな汗がでる。
奴は機体の損傷を覚悟で突っ込んでくる。
「きさまもか!」
私は悲しい叫びになっていた。
私のビームライフルが奴を射抜くのがみえる。
「バカやろう!死にたがりがぁ」
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