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あとは、なんとか倒し、中毒者がいなくなったのを確認した。
「このあたりはもういないみたいね…。総帥に報告しないと。」
マユはポケットから通信機を取り出し、ハルカに連絡を入れようとしたときだった。
「…んっ!」
マユは背後の気配に気付かなかった。
睡眠薬の液体を染み込ませた布がマユの口と鼻を覆った。
しまった、と思ったときには既に遅く、マユは気を失った。
「フン…。雑魚だな…。」
ハルカは余裕の笑みを浮かべ、次々と中毒者を斬っていった。
しばらくして、周りには、ハルカ以外誰もいなくなった。
「(マユからの連絡がないな…。終わっているのか…?)」
ハルカはポケットから通信機を取り出し、液晶を見た。
「(何も起きていなければいいのだが…。)」
ハルカは違和感を覚え、マユを捜しにいった。
「(こいつは…。派手にやったな…。)」
ハルカがいる場所は、中毒者の死体ばかり転がっていて、血まみれだった。
「(マユがやったんだな…。しかし、肝心なマユはどこに……ん?)」
ハルカは地面に落ちている通信機を見た。
「(これは…マユの…。)!!まさかっ!」
ハルカはマユの無事を祈り、走り出した。
マユー!何をやっているー!油断しおってー!
ハルカは必死に捜した。
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