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「てか、この包帯はそういうのじゃないから」
「じゃあ、どういうの?」
「それは…ぐっ、右腕が…おち…つくんだ…」
「だっ、大丈夫圭夜君。保健室行こうか?」
「僕にっ、構うな…お前を巻き込みたくない」
そう、この包帯の意味は邪気眼というやつだ。
端から見ればへんなやつみたいな感じで見られるが、こういう付きまとってくるのを追い払うには丁度いいと思いやっているのだ。
「いや、そんなふうに苦しむ圭夜君を放っておけないよ。保健室が嫌なら病院行こ、私ついてくよ」
「……いや、いい治ったから」
どうやら彼女は僕の行動を真意に受け止めているやらしい。
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