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「ねえ、なんで圭夜君はいつもゲームしてるの?」
「なんだいきなり…まあゲームはある程度のシナリオがあり終わりがあるからな集中していられるしなにより楽しい」
「でも友達と話したほうがもっと楽しいと思うけど?」
「現実なんてろくなシナリオが用意されてないのにクリアするまでの道のりが長すぎる、今から他人に気を使うようなことをしたらこれから先身が持たないからな」
「えー、でも気を使わなくて済むのが友達じゃないかな?」
「じゃあ聞くがお前は気を全く使わない友達がいるのか?」
「うん、圭夜君だよ」
「………」
屈託のない笑顔でそう言われてしまった。
「もちろん、他の友達もそうだけど圭夜君は特にかな…なんかね気が合うのかな?」
なんだろうかこの裏表がない明るい笑顔は、自分が惨めに感じられてしまうな。
「僕はお前を友達とは思っていない」
「そか、じゃあ私は思ってるね」
そう言って彼女はどこかへ行ってしまった。
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