第4章 知られ会う2人

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フェイトは慣れた足取りで、目的の部屋の前に止まっていた。 「ここです」 そう言うと、フェイトは部屋に入って行く。 それ続き、キャロがスバルが入って行き。 最後にレイン、イサラ、メリアが残される。 「あの…兄さん」 「大丈夫だよ。 覚悟は決まっているから」 「そうだよ。 いざとなったら…私達が居るから」 不安になっているイサラをメリアが励まし、ゆっくりとした足取りで部屋に入って行った。 部屋の中に入ると、空気が変わるのを感じた。 緊張が一気に高まったような張り積めた空気だ。 その場に居る全員の視線がレインに集まる。 当然、レインはどんな反応をしたら良いのか分からず、前に居るフェイトに助けを求める感じで見てしまう。 「みんな…気になるのは分かるけど、レインが困ってるよ」 すぐにフェイトがフォローを出し、全員の目線がレインから外れた。 「なのはは?」 フェイトが前の席に座っている人に聴く。 「今は居らん…すぐに来ると思う」 「そう…なら、私達だけで先に始める?」 「そやね…なのはちゃんには悪いけど、先に始めようか」 フェイトは黙って頷くと、横の方に逸れた。 レインの目に、茶色い髪をした女性が入ってくる。 見た目からして、フェイトと同い年ぐらいだと思う。 その女性は真剣な目付きで、口を重く開いた。 「まずは…言わせてもらおうか」 女性の真剣な目付きが、優しい目付きに変わった。 「おかえり、レイン君」
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