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「おかえり? 何を言っているんだ」
レインは首を傾げる。
それを見た茶色い髪の女性は、険しい表情に戻っていた。
「やっぱり、覚えてへんのやね。 フェイトちゃんの…報告通りやね」
茶色い髪の女性は悲しそうに、そう声をもらしていた。
何でこんなに悲しそうにしているのか、レインはわからない。
「ほんなら…まずは自己紹介といこうか」
茶色い髪の女性が無理に出したような、明るい声で言ってきた。
黙って見ていたレインはその声が、本当は悲しい声に聞こえた。
「ウチは…八神はやて。 この機動六課の部隊長をしとる。 そんで…今横に小さい人が」
「小さいは余計ですよ! んんっ!」
小さいと呼ばれた人が抗議の声を上げて、一回咳払いをして挨拶してきた。
「私はリインフォースⅡです。 リインと呼んでください」
リインと名乗った人は、くるりと回った。
「よろしく…」
メリアが少し驚きながら、リインを見ている。
「…可愛いです」
対してイサラはそんな一言を呟いていた。
「そんなら…右側から挨拶をしようか」
はやてがそう言うと、右側から自己紹介が始まった。
まずは、ピンク色の長髪をした女性が前に出る。
「シグナムだ。 覚えていないのだな」次に薄い金髪をした女性が前に出る。
「シャマルです。 忘れないで欲しかったです」
次に前に出た人物にレイン達は驚く。
「ザフィーラだ」
と、青い狼が喋る。
「犬が…喋った」
「私は犬ではない」
「あぁ…すまない」
レインはすぐにザフィーラに謝っていた。
ザフィーラの紹介が終わり、次に赤髪の女の子が前に………出て来なかった。
「挨拶をしろ」
シグナムがそう言うが、赤髪の女の子は挨拶しようとはしない。
「あたしは…しない」
赤髪の女の子はそう言うと、いきなりレインに掴み掛かってきた。
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