第4章 知られ会う2人

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「レイン、猛獣みたい」 叫ぶレインを見て、メリアが笑いながら言った。 「誰が猛獣だ!」 今、牢屋にはレイン、イサラ、メリアが居る。 牢屋といっても鉄格子のようなのではなく、きれいな個室の牢屋だった。 掃除も定期的にされてるみたいで、ホコリっぽい感じはしなかった。 ベッドは一つしかなく、通信も繋ぐことができる。 もちろん、レイン達から繋ぐことはできず、はやて達から繋がれるのを待つしかないが。 叫んでいても仕方ないので、レインはベッドに腰を下ろした。 先に座っていた、イサラがレインの傍にきた。 「どうした?」 「兄さん…これからどうするんですか?」 「しばらくは様子みだな。 はやて達がどういう行動をするかによって変わるだろうな」 「でも、本当にそれでいいの?」 メリアが前屈みでレインの顔を覗き込んで、聞いてくる。 「何がだ?」 「ここで、レインのことが分かるかも知れないよ。 あの人達…絶対、レインを知ってる」 「そうじゃないと、あんな反応しませんからね」 レインはさっきのヴィータの反応を思い出す。 (お前は…大バカだ!!) 泣いていた顔が脳裏を過る 涙を流し、胸元を掴み、何度も叫ぶヴィータ。 その姿がとても痛々しく見え、レインはヴィータの頭を撫でていたのだ。 それでも―――。 「俺の事よりも、2人が心配だからな。 俺の事は後回しでもいいさ」 「レインがそう言うなら…」 「でも、話した方がよかったんじゃないですか。 兄さんが記憶喪失だってこと」
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