第4章 知られ会う2人

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いきなりの事だったから、後ろに倒れそうになったが、なのはの両肩を掴んで、何とか堪えた。 「覚えていた……覚えていて…くれたんだね」 なのはは泣きながら、笑っていた。 もう離さないと言わんばかりに、レインを強く抱き締める。 「なのは……何で…俺は…」 レインはなぜ、この女性がなのはだとわかったのか、わからないでいた。 名前は何度か聞いていた。 スバルからも、ヴィータからも名前を聞いていた。 だが、その姿を見たことはない。 なのに、この女性が、なのはだって事がわかった。 それは、つまり、レインは覚えていたのかも知れない。 記憶を無くしていても、頭の隅で…なのはの事を。 なのははまだ、泣きながらレインに抱きついてる。 それを見たレインは、無意識の内に、なのはの頭を撫でていた。 右手で…くしゃくしゃっと何度も撫でる。 不思議とレインの胸に、懐かしいという気持ちが生まれた。 その気持ちは…レインの心を温かい気持ちで包み。 何度も、何度も、何度も。 なのはの頭を撫で続けた。 その気持ちが伝わったのか、なのはは、顔を隠すようにして、レインの胸に顔を埋めた。 その光景を…少し離れた所で…はやてが見守っていた。
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