プロローグ

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桜が散って、魔法学校を卒業したばかりの魔法使いがギルドに入隊志望を申し込む時期。 それはそんなある日、二人の魔法使いが入隊を申し込みに来た。 「入隊を申し込みます。どうかよろしく願いいたします!」 その元気に話す少年は赤い短髪に、紅蓮色のマグマのような装飾の付いた剣を持っている。 赤道紅蓮(せきどうぐれん)。二つ名は『紅の騎士(マグマナイト)』。今年、魔法学校を卒業したばかりの20にも満たない男である。 「ほらほら。お前もなにか言えよ」 「……いや。僕は君の付き添いで来ただけですし」 その嫌がる少年は沢山の紙入れをベルトに付けている黒い長髪の少年である。 札付桜花(ふだつきおうか)。二つ名は『過剰追加(プラスアルファー)』。紅蓮と同じく魔法学校を卒業したばかりの少年である。
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