- 鳴行道成と言う男 -

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特に欲も無く、世間の子供並みにゲームが好き、 誰と交わるでも無く、普通に登校し、 家に帰ればゲームの日々。 学力が低い分けでは無く、ごく一般レベルの教養は備えている。 しかしある日、 家に遊びに来ていた同級生達が帰った後も、 ただひたすら色々なゲームを続ける我が子に、母親が問いかけると、 「○○くんが、このゲームのここがクリア出来ないって困ってたから、僕が変わりにやってるんだよ」 道成はサラリとそう答えた。 母は呆れ返ると同時に疑問を抱いた。 もしかすると息子がイジメに遭っていて、 無理やりさせられているのでは?と。 しかし、息子に怪我はなく、思いつめた様子も全く無い。 いくら考えてもわからない母は、 後日、○○君に直接聞いてみる事にした。
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