- 鳴行道成と言う男 -

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中学の...そう、2年の頃だ。 1年の頃は特に何もなく、いつも通りに過ごしていた。 しかし、2年にもなるとだんだんと「やんちゃ」な事をする生徒、 大人びて他人を見下す生徒、 その他、大人に近付くにつれ、色々な人格が形成されていく。 その中で道成は、イジメの標的にされていた。 特に、女子からのイジメが酷かった。 いったい何が原因か? そんなこと解るはずもないし、思い当たる節も無い。 「お前きしょいねん!こっちくんなや!!」 なんて罵声を浴びせかけられたのならマシなほうで、 酷い時は授業中にコソコソと、 女子同士で手紙の交換で悪口を言われ続ける。 しかし道成は全く気にもとめていな...かったとは言い切れなかった。 それもそのはず、 思春期だし、当然ながら好きな女子もいる。 そんな「好き」だと思っている子が、イジメグループの中、しかもメインの位置にいたのだ。
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